【北海道】がらめ昆布から見る焼尻島<第1話/昔から変わらない景色>

 
 
 

カキ

がらめ昆布との出会い

簡単に折れてしまいそうなほどに華奢に思えた。きゅっとしたくびれ、日に照らされて際立つ艶っぽさ、ほのかに濡れてしっとりした肌触りはいつまでも触っていたくなるそれだった。

「綺麗でしょ?」と囁かれ、僕は小さな声で「はい……」とうなずく。

身体にまとったヒラヒラがよく似合う。その姿はなんとも女性的だ。しかし、細い線とは対照的なプリッとした肉付きも魅力。“ボンッ”と“キュッ”が同居するその出で立ちに、妖艶さを感じずにいられない。

「良かったら食べて」
「いいんですか?」

嬉しいけれど、僕なんかに?あまりに唐突で戸惑ってしまう。

「本当に……いいんですか?」
「なんもだよ」

優しい声でニッコリ微笑むおばあちゃんに何度も頭を下げ、僕は焼尻島名産【がらめ昆布】を頂いた。

 

赤葉

昔から変わらない景色「昆布の天日干し」

改めまして、羽幌町地域おこし協力隊・焼尻島担当の奥野です。9月22日、この日はがらめ昆布採集の日でした。島の道路沿いにはたくさんのがらめ昆布が並べられ、天日干しされています。

また、乾いた昆布を手に取り、「赤葉」や「カキ」を丁寧に取り除くおばあちゃんの姿も。秋を感じさせない陽気の昼下がり、「昔からこうやってんだよ」と教えてくれました。
【赤葉】
昆布の外側の波打った部分のことで「耳昆布」とも呼ばれます。見た目がよくないという理由から、商品化する際は取り除かれますが、味自体は遜色ありません。
【カキ】
アルギン酸など昆布の成分が表面に浮き出て固まったもの。ザラザラした肌触りがカキの貝殻に例えられてそう呼ばれるようになったと言われていますが、詳しいことはわかっていません
この島で過ごして9ヶ月目。移住者として島を学ぶうえで昔話は欠かせないのですが、そうするとどうしても「昔はもっと人がいたんだけど……」という話になります。

第2話をお楽しみに

しかし、時代の移ろいを感じさせられる一方で、昔から変わらない景色に出会うことも多々。海藻ひとつからでも島の姿が見えてきます。焼尻島のがらめ昆布、実はちょっと珍しい昆布なんです。

この続きは「がらめ昆布から見る焼尻島」の第2話で

http://chiikitecho.net/3025/

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