【鹿児島】屋久島で大人の社会科見学

 
 
 

さてここはどんなところ?

屋久島生活の心臓部の一つを見学

こんにちは屋久島町吉田から大西です。

今回は吉田集落だけのこだわりを捨て(笑)屋久島の暮らしに関わる施設の見学に行ってきた感想を皆さんに伝えたいなあと思います。ちなみに冒頭写真の制御所って何の制御をしている所でしょうか?

 

水力発電水車

行ってきました、それは水力発電所。先ずはビデオを使っての簡単な説明の後、ヘルメット被ってさあ出発です。

 

ワイルドなケーブルカーで出発!

ケーブルカーで地下300mまで下がります。実はこれが今回の見学で一番ワクワクしちゃいました。ワイヤー一本だけで昇降するもので観光用と違い安全対策なんて無いような感じ。(きっとあるんでしょうが)しかもかなりの振動です。

もちろんボディなんて呼べないであろうパイプで囲っているだけですから速度は出なくてもちょっとしたスリル感を味わいました。

そして地下に到着後、すぐ発電機近くまで行くことができます。タービンがある大型容器の入口には耳栓が必要と注意書きがあったのですが説明者の方が扉を少しだけ開けてくれて分かりました。

それはすさまじい轟音で、まさに前の写真のプロペラような巨大水車(現在は型が少し異なるそうです)が回転し水力発電されているんだなあと実感させられる音でした。

 

高速回転しています

これはタービンの軸、写真では分かりませんが実際見学者のすぐそばで回っています。1分間で約900回転しているそうです。って聞いても早いのか遅いのか私には分かりませんが。それよりこんな近くに見学者を寄せてもいいのかなんて思っちゃいました。だって触ろうと思えば触れるんですから。

 

ダクト

地下の発電所へは地上からダクトでエアコンの空気を送っているのですが実際はほとんど作業者にとっては影響ないそうです。夏は機械のせいで暑く、冬はかなり冷え込むと説明の方がおしゃっていました。

それより面白いのはこのダクトが通っている通路。天井、壁は花崗岩むき出しで発破の後の穴があったりと人工的に掘っていることが分かります。屋久島では地震の心配がほとんどないせいでしょうか耐震対策なんて考えていないようです。

発電機の説明はちんぷんかんぷんなことばかりだったけど、もう一つ興味をひいたのが。

 

バイオトイレ

そうバイオトイレ。屋久島らしい。でも昔はこの地下の発電所のし尿処理どうしていたんでしょうね。そこまでは質問しなかったけど多分人が汲み取りしたあとケーブルカーで地上に上げていたんでしょう。

それとも、催しそうになったらガマンして300m上の地上までいちいち上がっていたんでしょうか。昔の作業者の方、大変お疲れさまでした。

 

島民の生活を支える水力発電

世の中は今、原発問題で揺れていますが、屋久島は九州電力が発電した電力の供給は一切受けていません。(注)(ただここで原発の是非を問うつもりはありません。)豊富な水量を誇る屋久島ならではの水力発電が島民生活を支えています。

屋久島では大正時代に永田という集落で初めて水力による発電が開始され、その後、現在の電力事業を行なっている屋久島電工の前身が昭和35年に発電事業を開始、屋久島全集落に電気が通ったのは昭和38年だそうです。

本当に水力だけなの?なんて思う人もいるんじゃないでしょうか。

実は、火力発電システムも屋久島にはあります。しかしそれは常時発電しているわけではなく渇水等の非常時用であり、あくまでも水力発電が主なのです。

今回の見学で感じたこと、屋久島の水力発電はハイテクというよりローテク。屋久島内で電力が全て賄えるというのはとってもすごいことなんですが、ローテクゆえか残念なことに送電・給電があまり安定していないのです。

普段、電灯の明かりが一瞬暗くなったり、停電が起こったり。最近の電気機器は電子部品を使用しているものが多いので故障の原因にもなりちょっと困りものです。

長時間の停電の場合には、島内の様々な事業者は大打撃を受けてしまいます。なので送電給電の安定化はどうにかしてもらいたいところですね。

 

樹木が豊富な屋久島

奇跡の島、屋久島

植生の垂直分布、縄文杉を代表とする巨大杉、九州一の高山を要するなど屋久島を奇跡の島と呼ぶ人もいますが、自然だけじゃなくそこに住む人の暮らしさえも奇跡じゃないかと思います。

水や電気はもちろんのこと、食べ物も全て島内で賄おうと思えば可能です。自家用の野菜や果樹を作ってる家庭は多く、たんぱく質は魚介や鹿で補うことができます。山には食用可能な野草もあります。

樹木が豊富なので原始的であれば住居も衣類も生活用品だって作れるでしょう。手に入れられないものがあるとすれば電気・電子製品や工業製品。でも究極の状態になれば絶対無くて困るものでもありません。

日本国内で数少ない自給自足生活が可能な場所の一つといえるのではないでしょうか。屋久島には今も生活の中に先人たちが生き抜いてきた知恵が残っていたりします。

屋久島の里観光もそんな知恵や遺産を紹介していく大人の社会科見学になれば良いなあと思っています。

(注)屋久島町の内、口永良部島は九州電力から電気供給を受けています。

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