【北海道】残り続ける町と本屋さんの幸せな関係/六畳書房

 
 
 
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本は人の人生を豊かにしてくれる大切な栄養素です 

地域に本屋さんはあるけど、あまり魅力を感じない

おはようございます、地域手帖です。

突然ですがみなさんは本は好きですか?そして、どこで購入していますか?みなさんの暮らすエリアには本屋さんはありますが?

私の住む埼玉県西部エリアの場合は、近所のショッピングセンターやレンタルビデオ店などに本屋さんが併設されています。

しかし、それらは良くも悪くも郊外店にありがちな店舗形態やディスプレイで、定期購読してる雑誌以外は購買意欲がそそられなかったりします。目をこらせば面白い書籍もあるのですが、多くの場合は沢山の本の山に埋もれています。

このような状況が影響してか、最近はわざわざ本屋さんに足を運ぶことが少なくなりました。気がつけば私のAMAZONの購入履歴には様々な本の名前が連なるように。これは読書好きの人間にとって寂しい状況です。

 

それでも地域内に本屋さんがあるだけ幸せ?

とある山間地域で暮らす「ちい記者」さんと話をしていた時のこと、ローカル情報誌「TURNS」を知ってるかという話になりました。

TURNSはローカルアクションを起こしてる方の間ではかなり名の知られた雑誌です。私は当然知っているものだと思ってこの話を振りました。その際に言われた一言を未だに良く覚えています。

「TURNSって何ですか?わからないです。実は私の村には書店がないんです。」

各自治体に1つは本屋さんがあるものと勘違いしていた私は衝撃を受けました。

 

北海道浦河町に新規開業した「六畳書房」に驚いた

昨年の秋頃のこと、気になるニュースが飛び込んできました。それは北海道浦河町に個人経営の「六畳書房」という本屋さんがオープンしたとの情報でした。

浦河町にはここ2年半近く町内に新刊本を扱う本屋さんが無かったそうで、それを復活させたのが六畳書房オーナーで浦河町地域おこし協力隊の武藤拓也さん。営業日は週1営業というゆるやかなスタイルで運営されています。

また、「1口店長制度」というシステムを導入しており、1口(五千円)出資すると自分が誰かにお薦めしたい本を書棚に置いてもらうことができます。お手製のポップで選書理由などをPRすることも可能です。

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北海道を軽トラで縦断して「六畳書房」へ

知れば知るほど魅力的な六畳書房に行けるチャンスが

そして今年1月、六畳書房関連のニュースや情報をみて衝撃を受けた私に絶好の機会がまわってきました。

「北海道縦横無尽の会」から資金援助を受けて北海道遠別町へ「ちょっと暮らし(プチ体験)」をしに行った際のこと。偶然も偶然、なんと六畳書房の武藤さんが北海道縦横無尽の会の実行委員会のメンバーであることが切欠となり、浦河町にある六畳書房へ行けることになりました。

ちなみに「ちょっと暮らし」をしていた道北に位置する遠別町から、道南に位置する浦河町までは軽トラックで8時間の大移動。朝に出て、着いたのは夜でした。

MTペーパードライバーな地域手帖の代わりに車を運転してくださったのは、「ちい記者」で「ちょっと暮らし」の受入を行ってくださったNPOえんべつ地域おこし協力隊の原田さんです。

この場を借りて改めてお礼の言葉を伝えさせていただきます。その節は本当にありがとうございました。

・北海道遠別町「ちょっと暮らし」の様子
http://chiikitecho.net/tag/puchiijyu

・北海道縦横無尽の会
http://juoumujin.tumblr.com/

・地域手帖お勧めの原田さんのブログ
http://www.canworks.info/

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たまらない光景です

そこは本好きにはたまらないパラダイスでした

これは浦河町滞在2日目のこと、六畳書房オーナーの武藤さんと、浦河町地域おこし協力隊で武藤さんの同僚の加藤さんに店内を案内していただきました。

古民家を改装した店内は元々民家だったからかとても落ち着きます。もちろん店内に入る際は玄関で靴を脱ぎます。よくよく考えてみると「本屋さんで靴を脱ぐ」なんて初めてです。

 

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自分が持ってる本が置いてあると嬉しくなったり 

店内の書棚に目をやると、ディスプレイされている本がどれもイキイキしています。「1口店長」の効果は絶大で、各店長さんお手製のPOPを目にするたびに、思わずその本を手に取ってしまいます。また、武藤さんが選書したであろう本たちも個人的にツボでした。

 

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六畳書房の本気度が出ています

ブックカバーは六畳書房オリジナルです。思わず唸ってしまったのは言うまでもありません。こういったさり気ない仕組みづくりが本好きにはたまりません。

六畳書房はまさにパラダイスで、ずっといたくなる場所でした。

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六畳書房店主で浦河町地域おこし協力隊協力隊の武藤さん

残り続ける町と本屋さんの幸せな関係

ローカルアクションに関わる仕事をしていると「地域内から郵便局が無くなるとピンチ」という言葉をよく耳にしますが、私は本屋さんの有無も同じくらい重要な指標だと思います。

ちなみに全国には本屋さんの無い自治体が332カ所あり、その内の7割強がいわゆる「消滅可能性都市」だそうです。

そこに町があって本屋さんが存在するという状態は、実はかなり幸せな状態なのかもしれません。

本屋さんには「知と情報」が集積します。私はこれまではそういう大切な場所が日本中どこにでもあるものだと思っていました。しかし、これからはそれがどんどん非日常の風景になっていく可能性がかなり高いです。

そんな状況下で浦河町に新規開業した六畳書房の存在は、ローカルで暮らす本好きの方々にとって希望の光だと思います。

この記事を読んで六畳書房が気になった本好きの方は、ぜひ現地を訪れてみてください。きっと、幸せな気持ちになれると思います。

「また訪れたい」

心からそう思う本屋さんと出会ったのはいつ以来か記憶にありません。

六畳書房はそんな本屋さんです。

六畳書房について

・ウェブサイト
http://kazete-urakawa.tumblr.com

・facebookページ
https://www.facebook.com/kazete.urakawa

・浦河町地域おこし協力隊
https://www.facebook.com/urakawa.chiikiokoshi

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