【北海道】がらめ昆布から見る焼尻島 <第3話/がらめ昆布について調べてみた>

 
 
 
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我が家のがらめ昆布入りお味噌汁

『がらめ昆布からみる焼尻島』

こんにちは、ご無沙汰しております。羽幌町地域おこし協力隊焼尻地区(焼尻島)担当のおっくんこと奥野です。本当にご無沙汰しております。

さて、『がらめ昆布からみる焼尻島』と銘打って走りだしたこのシリーズ。走り出したは良いものの、2015年も3月に突入し、がらめ昆布採集の季節はとうに終わっています。

……が、この間僕にもそれなりの動きがありまして、それなりにネタを仕込んでおりました。どうぞ引き続きお楽しみ下さいませ。

<第1話/昔から変わらない景色>
http://chiikitecho.net/2148/

<第2話/「こいつ何モンやねん?」元昆布屋ですら、馴染みのない存在>
http://chiikitecho.net/3025/

 

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「とろろ昆布」という商品名ですが、これも がらめ昆布です

がらめ昆布の正体を暴く

独特の粘りが美味しい焼尻島の名産『がらめ昆布』。その正体を暴こうとしていたのが前回の話です。ほかの昆布とは違った見た目、味わいに謎が深まるばかりでした。

今となっては「この手の疑問は誰に聞けば良いか」もわかっていますが、昨年秋ごろ時点ではそれもピンと来ていない状況です。島の人に聞いても「がらめ昆布はがらめ昆布だべ」という反応。

ネットで調べ、島の漁協へ聞きに行き、さらにはもっと大きな組織へも問い合わせ。「北海道ぎょれん?自分には縁がないと思ってた……」「日本昆布協会?そんな組織あるんや!!」ってな具合です。

そうこうしているうちに、何人かから「これはおそらくチヂミコンブじゃないか?」という回答を頂きました。

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海藻に関する資料を集めたものの、がらめ昆布に関する記述が見当たりません

がらめ昆布のはっきりした資料が見当たらない!

決め手となったのは、「波打った独特の形状」。まるであばら骨のようにボコボコとしています。

数少ない資料によれば、釧路や根室といった道東地域で採れる昆布とされていますが、どうやら焼尻島のような日本海側、道北地域でも採れるみたいです。

分類上、チヂミコンブとされていますが、焼尻島における呼び名は『がらめ昆布』。函館などの道南地域で育ち、同じく粘る特徴を持つ『が ご め昆布』とは違うとのことです。

……言わせて下さい。「まぁややこしい!」

ちなみに焼尻島における『がらめ昆布』という呼び名の由来については、「砕いた状態がザラメに似ている」「何かと“絡め”て食べる」「同じように粘ることから“がごめ昆布”がなまった」など諸説あるようです。

これまた「まぁややこしい!」

今のところ、焼尻島の『がらめ昆布』について、詳しく書かれた資料は見当たりません。どうやら、奥が深そうであります。

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海藻を拾う権利を証明する書類です。詳細は次回!

あえて覗き見たくなった海藻の世界

さて、そんなこんなで少しだけ謎が解けました。が、今の僕は「じゃあこれにて終了~」とはなりません。それは、焼尻島の海藻が未開拓資源に思えてならなかったから。

焼尻島と言えば、島の牧場に放牧されている羊が有名です。さえぎるものひとつない牧場で、のんびり草を食む羊を目当てに訪れる観光客も多いはず。

また、焼尻島と言えば、主産業は漁業。タコ、ヒラメ、マグロ、ウニ、ナマコなどなど、季節に応じていろんな魚が水揚げされています。

では、焼尻島の海藻はというと、イメージとしてはかなり地味な部類かも知れません。僕がよく言われるのが「お年寄りの暇つぶし」。「それほど稼げないし、若い人間がやる仕事じゃないよ」と。

ですが、そう言われればそう言われるほど、そんな世界に飛び込んでみたくなるのが天の邪鬼な僕の性格。(本当、我ながら厄介です)

だって焼尻島、のり、ふのり、ぎんなん草、わかめ、もずく……と、『がらめ昆布』に限らず色々な海藻が採れる島でもあるんです。元・昆布屋の僕がワクワクしないはずがありません。

ということで先日、焼尻島で海藻を拾う権利を取得しました。この詳細についてはまた次回に……。

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