【秋田】誇りに思う気持ちから伝わるもの

 
 
 

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花輪ばやしをご存知ですか?

秋田県鹿角市のちい記者の阿部です。

秋田は例年にない夏を感じさせるような気温の連休ですっかり青々とした緑溢れる景色になりました。

連休中の陽気が祭りの時期を思わせるようなものだったので、今回はちょっと気が早いですが毎年8月に鹿角で行われる祭り「花輪ばやし」について紹介しながら、この祭りが地域にもたらしてくれていると私が感じていることをお伝えしようと思います。

 

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こんな魅力的なお祭りがあるんです

何もない、人がいない、が当たり前になりつつある日本の田舎の風景。ここ鹿角でもそうですがそんな中でも「これがなければここにいない」「これがなければつまらない」と言う人もいるお祭りが鹿角の花輪地区で行われている花輪ばやしです。

鹿角市の人口は約3万人。車が移動手段な為、普段は人が歩いているのをみかけることも稀な鹿角ですが花輪ばやしが開催される2日間は15〜20万人前後の観客が集まり人で賑わいます。

昨年、国の重要無形民俗文化財の指定をうけさらに市民を喜ばせました。

 

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ここがポイント“花輪ばやし”とは!

1.花輪の総鎮守、幸稲荷神社に奉納される祭礼ばやし。

祭典は8月16日に本殿から御輿が「御旅所」に安置され、20日に本殿へ還幸されるまでの5日間行われる。“花輪ばやし”はその中の19日・20日に幸稲荷神社・産土の神に奉納するため花輪地区の中の10町内により盛大に行われている。囃子の起源は平安時代末、祭りが現在のような形となった江戸時代の末と考えられている。

2.10町内それぞれに屋台を所有し施される装飾も町内により違う。宮大工や彫り師の匠な技も伺え、金箔や漆で美しく仕上げられた屋台は豪華絢爛。歩行しながら演奏する“腰抜け屋台”も特徴的。

3.12の伝承曲があり、雅で華やかなお囃子は日本三大ばやしにも数えられ日本一の祭りばやしとも賞賛される。祭りの日以外でも全国の祭典や海外にも呼ばれ演奏を披露している。

4.数え42歳で表舞台から引退する決まり。

5.神事のため曜日・悪天候に関わらず、必ず8月19・20日に開催される。

 

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人口も少ない山に囲まれた秋田の端のこの町にこんな華やかで豪華絢爛な祭りが残っているのも、奈良時代から1000年以上続いた尾去沢鉱山の恩恵で都から貴族が訪れ、そこで奏でられた笛の音が起源となったからとも言われています。

都からこんな所まではるばるやってきていた人がいたとはなんだか不思議な気分です。

華やかさが見所でもありますが、私はこの祭りの魅力はただ屋台が豪華であることやお囃子が美しいということだけではないと感じています。

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深夜2時の町境の通行許可の挨拶の様子。演奏の競演、屋台の押し合いが行われるが、激しいぶつかり合いが見られるため深夜でも人が押し合い見物に集まる。

 

気持ちが生むもの

この祭りを見ていると、花輪ばやしに関わる人たちは一年の大半をこの祭りにかけ全身全霊で取り組んでいて、「楽しい!」「誇りだ!」という気持ちが大きなエネルギーになり魅力をさらに引き立てているような気がします。

見ているだけでも十分楽しめているのですが、出ている方々はみんな口を揃えて「絶対出た方が何倍もいいよ!」といいます。普段は外に出ている若者も祭りに出るためにお盆休みをずらしわざわざこの日に合わせ帰省する人もいるほど。血が花輪ばやしできているのではないかと思う人もいます。

参加する人の気持ちがつくる温度が誇りとなり、その誇りがまたさらに人に伝わる何かを生んでいて、気持ちが祭りの価値を上げているとも感じられます。

 

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子供を含め老若男女幅広い年代の人が同じ屋台で囃子を奏で楽しんでいる様を見ることができる事もとても素晴らしいことで市外から訪れた人からはその点を賞賛する声も聞きます。人口減少により後継者不足の問題もありますが、この心や魂はずっと受け継がれていってほしいと思います。

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ここにも特徴!花輪ばやしのスケジュール

8月19日 

17:30 — 18:35  御旅所詰出発
19:00 — 19:50  ★町おどり
19:50 — 21:15  ★駅前行事
21:15 — 23:00  各町内へ

8月20日

0:00 — 1:55  ★朝詰パレード
2:55 — 14:00  ★枡形行事
4:00 — 16:00  各町内へ演奏しながら戻る

11:00 — 19:00  町内自主運行
20:40 — 21:30 ★駅前行事
23:30 — 23:45 ★赤鳥居行事 幸稲荷大神様へ祭り終了の挨拶
23:45 —  2:30  各町内へ

(★は私のおすすめポイントです)

内容はさておき時間をよく見ていただくとわかるのですが午前0時から始まる真夜中の運行もあるのです。

夜通し花輪の町にお囃子が鳴り響きます。華やかに行われる駅前行事だけを見て帰る人も多いのですが遅い時間に始まり厳かな場面も見ることができる朝詰や赤鳥居行事も大きな見所。

2日間通して見ごたえがあり、ここで魅力を伝えるにはとても足りないので今年の祭りの様子を改めてレポートとしてお伝えできたらいいなと思っています。

皆さんの街にも祭りに限らず何か誇りに思えるものがあるのではないでしょうか?

このような祭事は特別な日なので特に“想い”を目に見えて感じやすいですが、日常の風景や文化、伝統、習慣も同じように人の想いのかけ方、気持ちのいれ方で見え方や伝わり方が変わるかもしれません。

そういった誇りに思う気持ちも街の元気や地域資源の一つなのだろうなと思います。今後もそんな誇りをお伝えしていきたいと思います。

 

花輪ばやし詳細はこちら

毎年8月19・20日

最寄り駅 JR鹿角花輪駅

・花輪ばやし公式ホームページ
http://hanawabayashi.jp

・花輪ばやしガイド
http://hanawabayashi.com

(※概要等は以上のサイトを参考にさせていただきました。)

 

今月末の東北六魂祭もお忘れなく

今回は鹿角を代表する祭りの紹介をしましたが、5月30・31日は東北の祭りが集結する東北六魂祭が秋田県秋田市で開催されます。東日本大震災の鎮魂と復興を願い東北6県の持ち回りで開催されているこの祭りも5回目。こちらもぜひ足をお運びください。

今回ご紹介した花輪ばやしはステージ演奏で出演の予定です。

・東北六魂祭公式ホームページ

花輪ばやしは人力で運行するため人口減少による人不足はとても負担が大きいようです。各町内では出身、居住地区に関わらず参加者を募集しています。

外に出て行った若者も、興味をすこしでも持った人もぜひ8月19・20日は秋田県鹿角市へ!

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