【長崎】陶農ライフ/波佐見焼で原木椎茸をいただきます!

 
 
 

見るからに美味しそう

『陶芸×農業の暮らし(陶農ライフ)』

こんにちは、長崎県波佐見町の大石です。先日、長崎名物『皿うどん』に中華麺バージョンがあることを知りました。野菜と魚介たっぷりの具の下にはパリパリの揚げ麺が定説だと思っていたので、お箸でガァッといって生麺がにゅっと出てきた時の衝撃といったら…!下半期ビックリしたことランキング、暫定1位です。

さて『波佐見焼』で有名な波佐見町。『陶芸×農業の暮らし(陶農ライフ)』をテーマに掲げ、町おこし運動が活発化しています。地域おこし協力隊としてやって来た頃、町は既に【エンジンかかってますヨ】状態で、その活気にぐいぐい押されながらの新生活スタートとなりました。

味の違いは食べればわかります

今回のテーマは『永尾郷の原木椎茸』

陶農ライフをお届けする私のちい記事、今回の食材は『永尾郷の原木椎茸』です。舞台となる永尾郷へは、波佐見町役場から車で走ること凡そ15分。それはそれは山深い場所にある集落で中央分離帯などない細い道を抜けていきます。

離合が大変なので対向車との遭遇は避けたいところではありますが、あまりに人気がないので『対向車が来る=この道の先に集落がある』と、ほっとするほど。そんな永尾郷にある木場山の中で椎茸の原木栽培が行われています。

楠本さんの人柄が椎茸に表れています

手間を掛けて育てる『原木栽培』をご存知ですか?

椎茸の栽培は『菌床栽培』と『原木栽培』に大別され、日本では菌床栽培が主流となっています。栄養素が含まれた培地を使い、温度や湿度などの環境をコントロールできる菌床栽培と比べ、森に調整した木々を運び入れ日々変わりゆく自然環境の中で行う原木栽培は、やはり労力や手間がかかってしまいます。

それでも永尾郷の生産者が原木栽培にこだわる理由があります。それは『自然環境に耐えたからこそ生まれるおいしさがあるから』です。一度食べれば間違いなく肉厚さと歯応え、そして濃いうま味の虜になります。

この見事な形がたまりません

『原木栽培』は生椎茸全体のわずか2割

しかし、流通している生椎茸の凡そ8割が菌床栽培で生産されたものと言われる今日、自然の中で育った原木椎茸のおいしさを知る人は僅か2割というところでしょうか。この美味しさと食感を擬音語で表現すると、従来の椎茸は『ぐにっとしてじゅあ~」、永尾郷の椎茸は『こりっとしてジュッ』ってなカンジ。

この大自然の中で育つ椎茸が美味しくないわけがない

楠本さんの大ファンです

すっかり虜になった私は、しばしば生産者の楠本さんを訪ねています。御年70歳。都会で暮らすお孫さんたちの写真が飾られた加工所で、奥さんと、奥さんの妹さんと一緒に毎日元気に働く現役選手です。突然訪ねてくる私を『よぉ来てくださいました』と言って、いつでも優しく迎えてくれます。

時間を掛けてゆっくりと

椎茸狩りをさせてもらいました

初めてお会いしたのは7月上旬。シーズンオフにも関わらず『椎茸狩りを体験させよう』と、生産調整してくれていました。初めて採る椎茸。力をキュッと入れて横に押し倒すと、木からぽろっと外れて手の中へ。可愛らしい姿と少ししっとりした表

面に心がときめいて、手の中の椎茸をずっと眺めていたくなりました。

永尾郷の自然の恵み

『森の中は、気持ちよかでしょ。大きな深呼吸ばしてみてください』と楠本さん。確かに街中の空気とは全く違います。清らかというのでしょうか、澄みきった空気が『おいしい』のです。

7年前、高知に住んでいたころにも県内にたくさんの森林がありました。当時はお腹が弱い性質だったので山や森に入ることを避けていました。

山へたどり着くまでの道のりが長い上にトイレも少ない。森へ着いたとしてもガイドがいないし登山はちょっと自信がないと。今では勿体ない暮らしをしていたかな、と少し後悔しています。

その点、永尾郷の山は入りやすいと感じます。というのも、波佐見町自体がとても小さな盆地の町であるため、ものの20分もあれば山に着くことができるのです。

ちなみに楠本さんが営む『楠本農園』のように一般の方々に開放する椎茸園が他にもあります。これで森に知り合いがいない人でも大丈夫。また、波佐見町観光協会もバックアップして、毎年秋には椎茸狩りツアーが実施されています。なんでも県内外から参加者が訪れる人気ツアーなんだとか。

後に、ひたすら優しい楠本さんが、平成17年度という早い時点で公益社団法人・国土緑化推進機構が選定する『森の名手・名人』に選ばれた凄い人だと知りました。(※『森の名手・名人』の選定は平成14年度にスタート)おいしい椎茸づくりにこだわる反面、山や森を守っていることが評価されたのかなと想像しています。

この袋の中は全部椎茸

乾燥椎茸を美味しくいただくコツ

ここで陶農ライフらしく波佐見焼でごはんにしましょう!乾燥した永尾郷の原木椎茸を、波佐見焼の器(蓋付きで便利!)で水に戻し麺つゆを作ります。

おいしく戻す秘伝の方法は『冷蔵庫で24時間以上かけて戻すこと』だそうです。しっかり戻した椎茸を刻み、牛蒡と干し玉葱を加えて煮ること15分。コクが強い甘めの味に具だくさんの食べ応えのある麺つゆになりました。

楠本さんの大切な仕事のパートナーは!?

ちなみに乾燥椎茸は奥さんが選別し袋詰めしています。力持ちな奥さんは、椎茸がどっさり入った大きな紙袋も何のその。そして夫婦そろって素敵な笑顔です。

地域おこし協力隊として貢献できそうなこと

さて、今回紹介した原木椎茸は町内の直販所やスーパーなどで販売されています。ネット通販はしていません…。地域おこし協力隊として、このあたりに『やれそうなこと』があるように感じています。

私は今週も永尾郷の木場山に行ってきます!インターネットを繋いでいない楠本さん。この記事をプリントアウトしていったら喜んでくれるかな…?今年も椎茸狩りツアーは実施予定。詳細が決まり次第お知らせしますね。

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