北海道の自治体の39%には書店が1軒もない
地方への移住・定住を促す取り組みの中で、移住相談窓口の担当者と移住希望者との間でよくあるやりとりといえば
【移住希望者】「お店が少ないですが買い物は大丈夫ですか?」
【相談窓口の職員】「ウチのまちにはお店がないけど、AMAZONでなんでも買えるから大丈夫ですよ。お急ぎ便を使えばすぐに商品が届きますからね。」
ちょっとした雑貨の場合は確かにAMAZONで事足りることが多いですし、それで十分だったりもしますが、本の場合はどうでしょうか?
気になる本があった場合は当たり前のように書店に行き、その本を手に取りつつ、各コーナーごとに平積みされた諸店員さんの”推し “をチェックする(時には衝動買いも)のが週末の楽しみだったりしませんか?そんな生活が当たり前だと思っていました。
しかし、北海道の場合は約39%の自治体に書店がありません。(引用:一般社団法人北海道ブックシェアリング2018年12月調べ )
また、全国の各市町村には当然のように公共図書館があるのが当たり前だと思っていましたが、北海道の場合は状況がかなり違っています。
小規模自治体の半数以上に書店や図書館がなく、さらに学校図書館の図書の更新や人員配備が進んでいない町村が数多くあります。
(引用:北海道ブックシェアリング)
そんな北海道で、本に関する素晴らしい取り組みをされている団体があります。
「北海道ブックシェアリング」の取り組みが素晴らしい
「北海道ブックシェアリング」 は「だれもが豊かな読書機会を享受できる北海道をつくろう」をミッションに活動している団体で、ここでは一部事業を紹介します。
(1)ぶっくらぼ事業として
- 情報誌「ぶっくらぼ」 の発行
- 読書に関する情報発信イベント「チカホぶっくらぼステーション 」の開催
- 本に関する勉強会「ゆるレファ!」の開催
(2) ブックシェアリング事業 として
- 札幌市と共同事業「札幌市図書再活用ネットワークセンター 」の運営
- 地域の商店街と連携したイベント「大麻銀座ブックストリート 」の開催
など、様々な活動を通じて、書店や公共図書館の少ない北海道で本に触れる機会のつくる活動をされています。
素敵な人が暮らすまちには、必ずと言っていいほど、 ローカルなカフェから公共図書館まで形態を問わず、素敵な本と接することができる場所があるようなイメージがあります。
北海道ブックシェアリングの活動を知り、北海道が素敵な理由のひとつが分かったきがしました。
インフォメーション
一般社団法人北海道ブックシェアリング